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【真夏の釣り】ウレタン大型クーラーボックスの保冷力を検証!凍らせたペットボトルはどれだけ効果ある?

こんにちは、週末アングラーのkabao23です。

今は8月、灼熱の季節です。

特にこの時期に釣った魚を美味しくいただくには、きちんと保冷することが必要です。

その為、私は保冷力の高いDAIWAのウレタンの32Lクーラーボックス(LIGHT TRUNK α GU 3200)を使用しています。

また、過去の記事では福岡市と糸島市にある大量の氷を安く収集することのできる自動製氷機について紹介いたしました。

しかし、大量の氷を仕入れに行く時間がないよ、短時間で釣りに行くだけだから大量の氷を必要ないよ、ということもあると思います。

そんな時に簡易的な方法として、凍らせたペットボトルを保冷剤代わりに使用しているのではないでしょうか?

私も冷凍庫に凍らせた500mLのペットボトルを入れており、ちょっとした釣りの時に使用しています。

今回、ウレタン32Lクーラーボックス+凍らせたペットボトル500mL1本でどの程度保冷できているのか検証してみましたが、結果としては500mLペットボトル1本では約6時間で最大10℃の冷却であり、魚を安全に持ち帰るには不十分でした。

この記事では、検証の様子・グラフでの温度変化・魚種ごとの適温など、詳しく解説しています。

これから夏の釣行を控えている方、保冷方法に悩んでいる方の参考になるはずです。

この記事でわかること

凍らせたペットボトル500mL1本で約10℃の温度低下に成功。

ただし、魚の鮮度を保つ理想的な温度である5℃以下には及ばず実用的ではない。

▼私も愛用中!6時間以上の保冷力を発揮した「DAIWAのLIGHT TRUNK α GU 3200」はこちら

DAIWAのLIGHT TRUNK αについての紹介

過去の記事でも触れましたが、私はLIGHT TRUNK α GU 3200を使用しています。

私の愛用しているクーラーボックス

スペックは下記の通りです。

 容 量 32L
 重 量 5.3Kg
 内 寸 縦22cm ✕ 横56.6cm ✕ 高さ24.5cm
 外 寸 縦31.5cm ✕ 横69cm ✕ 高さ34cm

主な特徴としては下記の通りです。

・ウレタン断熱パネル

・軽いのに座れる丈夫なボディ

・両開き上蓋

・高い保冷力:KEEP96 ※DAIWA独自の保冷力指標

このDAIWA独自のKEEPという指標ですが、JIS規格の簡便法をベースに室温40℃でクーラーボックス本体容量に対して25%相当の角氷を入れ、氷の残存率が0%になる時間を計算したものです。

DAIWAより引用したKEEPの指標図

私のLIGHT TRUNK α GU 3200はKEEP96ですので、8L程度の角氷を入れると溶けるのは96時間後(4日後)となります。

かなり保冷力が高いと言えます❗️

私のクーラーボックスはウレタンですので、最高級の6面真空断熱パネル(ZSS 3200)だとKEEP126ですので約1.3倍の保冷力がある計算となります。

パパ
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高いけどその価値はありますね❗️

▼DAIWAのLIGHT TRUNK α GU3200の約1.3倍の保冷力のある上位モデル「ZSS 3200」はこちら

凍らせたペットボトルでの保冷力の検証

検証の条件設定

検証の条件設定は下記の通りです。

日時:2025年8月2日14時40分より開始

天気:晴れ

気温:33℃

条件:ウレタンの32Lクーラーボックスに凍結させた500mLペットボトル1本

測定:ダイソーの温度計をクーラーボックス内に格納し、定期的にボックス内の温度確認

備考:ペットボトルは14時間冷凍庫にて凍結

今回の温度計はダイソーのものを使用しておりますので、精度の高い温度計ではないことはご了承ください。。

開始時間は日陰になっており、風も吹いており、実際の温度よりもかなり涼しく感じました。

開始前に蓋を開放した状態で放置しており、外気温と同じようになるようにしています。

開始の14時40分時点のクーラーボックス内温度

凍らせたペットボトルはこんな感じです。

凍らせたペットボトル

近すぎると温度が低く出過ぎるので、両方を5cm間隔で置きました。

クーラーボック内に設置した凍らせたペットボトルと温度計

この状態で、定期的に温度をチェックすることにしました。

パパ
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では、どのような結果になったのか見ていきましょう❗️

経時結果

定期的にダイソーの温度計で、クーラーボックス内の温度と湿度を計測しましたが、合わせてデジタル時計で外気温も確認しています。

デジタル温度計

天気予報の外気温も併記していますが、日陰に設置しているためかかなり差が出ています。

結果は下記の表を参考ください。

時間温度湿度デジタル温度計
(外気温)
天気予報
(外気温)
14:40 
(開始)
29℃70%28.6%33℃
15:4521℃32%28.9℃32℃
16:5020℃34%28.9℃31℃
18:0520℃35%29.0℃31℃
20:0519℃40%27.8℃29℃
21:3022℃57%28.8℃28℃
23:3024℃66%27.8℃28℃
06:3526.5℃80%29.0℃26℃
08:1027℃78%42.1℃29℃

開始3時間ほどでペットボトルの表面の氷が溶け始めました。

20時5分時点のクーラーボック内温度は20℃。氷が溶け始めている。

開始5時間半ほどでほぼ氷が溶け切っていました。

20時5分時点のクーラーボック内温度は19℃。氷はほぼ溶け切っている。

結果をグラフにしてみました。

時間経過に伴う温度推移グラフ

※810分のデジタル温度計が高温を示しているのは直射日光が当たっていたため。

500mLペットボトル1本で29℃から最大19℃まで下がっています。

1本で10℃下げていることを考えるとかなり効果が出ているように思います。

ただ5時間半で溶け切っていますので、車内等の気温が高くなるところではもっと早く溶けると思います。

7時後からはどんどん温度が上がっていく結果になりました。

ただ注意してほしいのは、あくまでクーラーボックス内の温度のため、釣った魚を入れてもその温度まで下がるというわけではありません💦

魚を冷やすには芯まで冷やす必要があるので、その点はご注意ください❗️

魚の鮮度を保つために必要な保冷温度は?

目標は5℃以下

では、実際に釣った魚を持ち帰るための温度はどれくらいが良いのでしょうか?

一般人的には冷たいほうが良いのだろうなというくらいしか思ってませんよね😅

水産省の「フードバンク活動における食品取扱いに関する手引き」では、鮮魚については5℃以下が食品保存温度になっております。

■水産省の「フードバンク活動における食品取扱いに関する手引き」

https://www.maff.go.jp/j/shokusan/recycle/syoku_loss/attach/pdf/foodbank-9.pdf

パパ
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鮮魚を5℃以下ですので、かなりしっかりと冷やす必要がありますね。

釣った魚を持ち帰るのに掛かる時間は人それぞれですので、近場ですぐ持ち帰れるからそんなに冷やさなくても良いという方もいるかと思いますが、目標として知っておいて損はないですね。

魚種によっては5〜10℃

一方、長崎県庁ホームページの「魚類鮮度と保存方法について」では、以下の記載があります。

一般的には、貯蔵温度が高い方が酵素活性も高く、死後変化もおおむね遅くなるので漁獲した魚は速やかに沿い客氏、酵素作用をできるだけ抑える必要があります。一方、0℃よりもやや高い温度(5〜10℃)で貯蔵したほうが硬直の速度が遅くなる減少もマダイ、マアジ、ヒラメ、イサキなど多くの魚で観察されています

https://www.pref.nagasaki.jp/shared/uploads/2018/11/1542692018.pdf

パパ
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死後硬直まで考えて、保存温度を考える方が良いのか💦

双方から考えると魚種によるけれど10℃以下であれば、問題なさそうです。

理想は5℃くらいになりますね。

保存温度一覧

  魚  種    推 奨 温 度  
真鯛(マダイ)5℃〜10℃
マアジ5℃〜10℃
ヒラメ5℃〜10℃
イサキ5℃〜10℃
一般的な目標5℃以下

もし常温で持ち帰った場合

持ち帰った魚を食べたが、保冷温度が高く、お腹を壊しているイメージ図

真冬の寒い時期ならまだしも、真夏の時期に魚を冷やさずに持ち帰る事は非常に危険な行為です。

考えられるリスクとしては

・鮮度の低下

・食中毒のリスク増加(ヒスタミン、腸炎ビブリオ)

・アニサキス等の寄生虫リスクの増加

があります。

保存温度が高いほど細菌増殖の速度が早くなっております。

兵庫県立消費センターの報告では、生魚を30℃で保存した場合、24時間後のヒスタミン濃度は約3,500mg/㎏となり食中毒発症例のある約500 mg/kgを超えるそうです。

■兵庫県立消費者センター

魚の保存温度とヒスタミン生成量

また、茨城県のホームページでは腸炎ビブリオについて以下の記載があります。

腸炎ビブリオは発育がきわめて速く、最適な条件がそろうと、1個の細菌が約10分で2個に分裂します。なので、37℃前後の環境下に放置された食品中では、1個の細菌がわずか3~4時間の間に1000万個ぐらいに増殖し、食中毒になる可能性が高くなってしまいます。

腸炎ビブリオの食中毒

腸炎ビブリオは10℃以下では増殖しないとされていますので、やはり10℃以下での保存が必要ですね。

釣った後は速やかに締めて、クーラーボックスで冷やす事が、魚を美味しく持ち帰るだけでなく、安心・安全に繋がります。

【まとめ】5℃(もしくは10℃)まで冷やして、美味しく安全に魚を持って帰ろう!

今回は凍らせたペットボトル500mLのペットボトル1本でどの程度クーラーボックス内を冷やす事ができるのか検証してみました。

結果としては、ウレタンの32Lクーラーボックスを約6時間の間、最大10℃程度冷やす事ができました

ただ使用したのが大型のクーラーボックスであった為か、美味しく魚を持ち帰る5℃以下(もしくは10℃以下)には下げる事はできませんでした。

より温度を下げるには、本数を増やすか、2Lのペットボトルを使うか等になりますが、一般的な家庭の冷凍庫はそんなスペースはないと思います💦

冷凍庫には氷を冷やすスペースがない

やはりそんな時は、お手軽に安く大量の氷が手に入れられる自動製氷機がオススメです。

または、もっと保冷力の高い真空断熱パネルのクーラーボックスを購入すればより長く冷やす事ができるかと思います。

持ち帰る魚の味と安全のために、以下のことを気をつけてくださいね。

まとめ

①魚を釣ったらすぐに締める

②締めた後はしっかり冷やす

5℃(もしくは10℃)以下で保冷するために氷は大量に!

④保冷力の高いクーラーボックスを使う

せっかく釣った魚を美味しく持ち帰りましょう!

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